38.膝が痛くて曲げられない、歩くのもつらい!

膝が曲がらない状態。駐車場の車止めに足を取られて転倒!

たんとん先生の治療日記 No38

ラボ

先生ただいま!

メイ

ちょっと遅刻かな、掃除当番だったんだ。

たんとん先生

はいよ、こんにちは!
今日も膝の患者さんだね。膝は多いですね。

メイ

その患者さんは、転んだか捻ったかのケガですか?

たんとん先生

そう、よくあるんだが、駐車場の車止めに躓くんだね。あれは本当に危ないんだ。膝だけでなく、頭も打ったりした患者さんもいたんだよ。
その患者さんは、Kさんという方なんだが、両膝を打ったということなんだが、痛かった右足の方はほとんど良くなって痛みもなくなったと思ったら、痛みがなかった方の左膝が曲げられなくなったというんだ。膝のサラといわれる膝蓋骨のすぐ下の方10㎝ぐらいと大腿部前面と膝蓋骨の外側面に疼痛があるんだ。

ラボ

分かった!Kさんは、右足を強く打ったように思ったから、始めは痛かったんだろうけど、本当は、左足の方が強く打っていたんだ。だから、左膝が今度は強く感じるようになったんだ。

たんとん先生

素晴らしい推理だね、根掘り葉掘りのテクニックが分かってきたようだ。とにかく、痛みの所を取ろうとして色々やったんだがきれいに取れないんだ。膝を曲げて痛いんだからどうするといいのかな?

メイ

分かった!曲げて痛い時は、「脳が曲げないで」という警告をしているんだね。だから、それに逆らわず、膝を伸ばして(伸展)治療するんだ。

たんとん先生

そうだね。素晴らしいですよ。とにかくその痛みで教えてくれる「脳の警告」を絶対に優先させて治療するというのが神経治療なんだよね。

ラボ

良かったね!原因が見つかって!

たんとん先生

そうだね。ほとんど曲がらなかった膝が、60°位まで曲がるので歩くには歩けるよという感じになったんだ。ところが、今度は膝蓋骨の下側の痛みがなかなか痛がって、さらに足の腫脹(腫れ)が出て来たんだ。

メイ

え、そこだけは痛みが取れなかったんですか?

たんとん先生

そうなんじゃよ。だから、もしかしたら強く打って膝に外傷(切り傷等)があったんじゃないですか?と尋ねたら「少しだけど擦り傷がありました。」と言われたので、もしや常在菌の感染症?かもと思って「とにかく最初に受けた整形外科の先生と相談してください」とお帰り頂いたんだ。骨までいったら大変だからね。

ラボ

そんな痛みもあるんだ。怖いですね。

たんとん先生

人間の体の中には特定の所だけじゃが、皮膚とかの常在菌は黄色ブドウ球菌とか連鎖球菌とかものすごい数の細菌がいるんじゃ、それに負けないような免疫力が備わってはいるんじゃが、体力が弱くなったりするとそれらが嚙みついてくるというわけじゃ。でも、整形外科でも消毒はするはずじゃがのう。ただの腫れだといいんじゃが・・。さあ、暗くなってくるぞ、お帰りお帰り。

車止めって、見えないんだよね。結構転倒する方がいるけど気を付けて下さいね。

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