34．高校生の息子が、駅で立てなくなった、病院を教えて！

あ～、裏にいるよ！物を片付けているんだよ。
腰が痛くなってきたよ。

そりゃあるさ。年を取ると色々出てくるからね。足だ、腰だ、肩だ、首だということで、痛みの百貨店ということだな。
でも、自分で治療するから軽くてすむんだよ。
今回はね、そんなことあんの？という出来事だったんだ。

お母さんが患者さんだったんだけど、Nさんという方だけどね、電話があって「息子が駅で動けなったんだけど、どこに連れて行ったらよいか教えてください！」という緊急的な話だったんだよ。
で、根ほり葉ほりの深堀開始で、色々聞いたらケガもしていないし、お腹も痛くはないし、ただ足が動かないとのこと。
ん～、なんだろうと首をかしげるしかなかったんだ。ただ、ケガもお腹も痛くはないなら、取り合えずうちに連れてきなさいと言ったんだ。

１時間ぐらいして、息子を連れたNさんが見えた。
玄関を開けといて、息子さんの動きを確認するために車から出てくるのを待ち構えていたんだ。車から出てきた息子さんは、腰の曲がった爺さんのような格好で車から出てきた。「どうしたのかな？」と尋ねると、『足が言うことを聞かないんです。』と言う。え、いう事を聞かない？
では、ちょっと腰を伸ばしてごらん？というと、『伸ばせません。』と言う。でもどういうことになっているのか確認のため、ゆっくり伸ばしてもらった。そしたら、腰を伸ばし始めてすぐ、両足ともガタガタと震えて痙攣状態になって腰を伸ばせないのだ。

そう、必ず原因がある。原因のない症状や痛みはない！という事なんだね。私はすぐわかったんだ。何が原因か？
答えは、「ゲームのやりすぎだ！」とNさんの息子さんに言ったら、『えっ！』と驚いて、そんなことでこんなことが起こるなんて信じられないよという顔をしているんだ。

そうだよね、でもそれに気が付いたからすぐ治せたんだよ。そして、その後、犬の散歩で走り回っていたんだってNさんが報告してくれたんだよ。
まあ、私もうれしくて、一か月ぐらいしゃべりまくっていたよね。

いやあ、参ったね。でも、人助けって自分自身の心も和ませてもらえるんだ。この仕事をやってて本当によかったなあと感じられたひと時だったよ。さあ、気を付けて帰んなよ！